戸隠竹細工の森

平成17年6月に林野庁中部森林管理局北信森林管理署と戸隠中社竹細工生産組合との間で協定を締結し、竹細工に使用される原材料のネマガリダケを(和学名チシマザサ)保護し、乱獲を防ぎながら森を育てる活動を官民協働で始めました。
この協定により、ネマガリダケを保護する森を「戸隠竹細工の森」と呼んでいます。

森を守る ~たけのこの採取は禁止~

戸隠竹細工の森に自生する竹(ネマガリダケ)の伐採は、地権者(国等)から許可(権利)を得て、行われているものです。
春のタケノコの時季には「筍番(たけのこばん)」を行い、保護区域内でのたけのこの採取は禁止し、見張りをしています。
森を守るために、御理解と御協力をお願いします。

戸隠竹細工の森

原材料の確保(竹の伐採)

原材料の竹は、細工する物(作品)や細工に使用する場所によって使い分けており、職人は、切出しの際に、竹の用途を見極め、必要な量だけを伐採しています。
1日約6束から9束(1束約50本~135本)を切り出し、「決して乱獲はしない」と言うのが、職人同士の昔からの約束事として守り続けています。
竹の採取時期として、若竹(わかだけ)は9月12日(現在は11日)から、造竹(つくりだけ)は10月から11月の雪が降るまでの間と決めています。
戸隠竹細工の森